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◆馬場さんの「キクザキイチゲ」春の妖精のような花


以前、当館に「お客様の御飯を毎日炊いていた、馬場さん」と言う方が働いていました。
草花や山野草が大好き、な馬場さんは、植物にとても詳しく、お話しも面白くて・・・
萬松閣の敷地の草むしりの際に、山野草を敷地に植えてくれたりしていました。

お歳の割には元気だった馬場さんが、ご病気になり退社して・・・
今ではもう会えない方となり、もう楽しいお話しが聞けないのかと寂しく思っておりました。

それから何年の時が経ったでしょうか。
5年前ぐらい前から 可愛らしい花が咲き始めたのです。

群生の範囲も増えてきた この花を調べたら「キクザキイチゲ」だと判明。

寒さに強く、早春に芽吹いて白や紫の花を咲かせるキクザキイチゲですが、
1年のほとんどが休眠期です。初夏の季節になると地上に出ている部分は枯れてしまいます。
そのまま夏~冬までずっと休眠期で、地下茎のみの状態です。

ほんの短い春の間ですが、この可愛い春の妖精花を見る度に、
馬場さんが皆に会いに来て、笑って話し掛けてくれている様に感じるのです。
今年も会いに来てくれてありがとう。